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『チャイナシンドローム』 ジャック・レモンvs原子力発電所 [映画・音楽]
>>> チャイナシンドローム >>>
原子炉内で炉心が冷却水から露出すると、炉心を覆う核燃料が耐熱限界を超えて溶け始める。その結果、放射性物質を含んだ超高温の溶融物が原子炉の床を溶かし、アメリカから理論的には地球の内側を貫いて中国にまで達すること





TVの取材クルーが原子力発電所を取材中、偶然地震に遭遇し、混乱する内部の様子をこっそりと撮影してしまう。
これを特ダネとして放送しようとするも、上層部からの政治的圧力でテープを奪われる。
実は原発の内部では地震の直後にもう一つ"全く別の震動"が起きていて、それに唯一気づいたのが統制室長のゴデル(ジャック・レモン)。たったひとり原因を究明していくと、原発建設に関わるスキャンダルが発覚して・・・
<感想>
この映画の公開直後1979年にスリーマイル島の原発事故が起こったらしい。
映画自体は原子力発電のシステムそのものの危険性を問題にしているわけではなくて、発電所の建設設備の不具合というふうに、原発の核心的な問題点からは焦点がずらされているような気がした。この映画そのものに圧力がかけられているのかなって思ったwww
主演のジャック・レモンっていうおじさんがカッコよかった。
発電所の統制室長の役で、技術者としていち早く問題の危険性に気づき孤軍奮闘、何に屈することもなく事実を公にしようと奔走する。日本のゆる~い集団責任的なオヤジたちと違うなってwww

<追記>
映画の中で原発の専門家が出てきて
"China syndrome...render an area the size of Pennsylvania permanently uninhabitant..."
『チャイナシンドロームが起きればペンシルバニア州と同じ大きさの地域が不毛の地になる』って解説する。
映画の中のベンタナ原発はカリフォルニア州にあるのに、わざわざペンシルバニア州と言うのは、ペンシルバニアに実在の原子力発電所 "スリーマイル" があるからだと思うwww 言うよね~~www
タグ:チャイナシンドローム 権力の狂気
『三陸海岸大津波』 吉村昭 [本]
本屋で見つけて読んでみた。
明治29年(1896) と昭和8年(1933)の2度の大津波の記録が被災者の体験録や資料などを中心に書かれてる。
明治の津波の死者数が 26360人
昭和の津波の死者数が 2995人
今度の津波の死者数が約13800,行方不明14000人(4月18現在) だから、史上最悪の津波被害になると思う。
読んでいて興味深い箇所があった。
二度の大津波が起きる前、共通して不気味な前兆現象のようなものがあったこと
1, 周辺漁場での尋常でない大豊漁
2, 陸の井戸水の濁りと減水
3, 夜の海上に光る青白い怪火
4, 津波直前に響く「ドーン」という大砲のような音
1,2 は沿岸の潮流に著しい乱れが起こって、それに伴う水温の急変などが原因とされているらしい。
3 の怪火は海流の変調に伴う、発光性微生物の異常発生と推定されている。
4 の轟音については明確な原因が不明らしく、ひょっとしたら今回の津波でも聞こえたのかも知れない。
また、本の中で挿絵として用いられている『大海嘯被害録』という資料図版は、サラッとした筆致で、津波に飲み込まれている人や、惨たらしく屍を晒している人たち、倒壊家屋の様子まで細かく描かれていて目を瞠った。

この明治29年の津波の被災記述がすごい・・・
『死体が至る所に転がっていた。引きちぎられた死体、泥土の中に逆さまに上半身を没し両足を突き出している死体、破壊された家屋の材木や岩石に押し潰された死体、そして波打ち際には腹をさらけ出した大魚の群れのように裸身となった死体が一列に横たわっていた。・・・(中略)・・・ 梅雨の高い気温と湿度が急速に死体を腐敗させていった。家畜の死骸の発する腐臭も加わって、三陸海岸の町にも村にも死臭が満ち、死体には蛆が大量発生して蠅が潮風に吹かれながら夥しく空間を飛び交っていた』
『海岸には連日のように死体が漂着した。人肉を好むのか、カゼという魚が死体の皮膚一面に吸い着き、死体を動かすと魚が一斉にはねた。また野犬と化した犬が、飢えに駆られて昼夜となく死体を食い荒らして回った・・・』
『葬儀などを行うような状態ではなく、死体は流木の上にひとまとめにして乗せられ重油をまいて焼かれた』
TVでは死体は絶対映さないけど、死体だけは今も昔も同じはずだから、現状の被災地でも同じような惨状が広がっているんだろうと思う。文章だと異常な想像力が掻き立てられてちょっと怖い・・・。
『被災地は一種の無法地帯と化していて、住民の不安はたかまっていた。全半壊した家に忍び込んで財産を掠めとるなど意識的に盗みをはたらく者も多かった。そのような盗難や漂流物などの横領が各地で見られ、また物資不足に乗じて暴利を貪る商人の横行も目立った』
頻りに報道されていた「日本人はどんな時も冷静で思いやりがある」なんていうのは大ウソで、窃盗以外にも、盲目の老人を家に置き去りにして家族で逃げたり、津波から緊急避難するとき子供を押しのけ圧死させたり、警察官が我先に避難するなど、人間の本質を抉るような生々しい描写があって、極限状態における人間の本性をしっかりと教えてもらうことができたwww
平和な日常がどれだけ偽善的な精神で飾られたものなのかってことも。
同じ津波にのまれながらも助かった人と死んだ人。
天災の脅威そのものというより、どこか運命の神秘性みたいなものを感じた。
生死の一瞬 0:55~
http://www.youtube.com/watch?v=_m8jLnOYzfg
みんなさよなライオン [考えるシリーズ]






M10.0 でみんなさよなライオン
天災の凄艶さってあると思う
日常が壊れていく瞬間の儚さと美しさ
何かの前兆のような地震.....
空が暗くなって雷鳴が轟く時のような神秘的な背徳感
復興とか再建なんて言葉の驕慢な響きが悲しい
神妙なsentimentalismが可笑しい
M10.0でみんな死ぬのに
いつか病院で安らかに死ぬより、自然なことの気がする。
『野獣死すべし』② [映画・音楽]
『野獣死すべし』① [映画・音楽]

リップバーンウィンクルの話って知ってます?
いい名前でしょ。リップバーンウィンクル。
彼がね、山へ狩りに行ったんです。
そこでね、小人に会ったんです。
そこでウィンクルはお酒をご馳走になったんですよ。
でも、そのお酒があまりにも美味しくてどんどん酔ってしまったんです。
そして夢を見たんです。
眠りにおちて、夢を見たんです。
その夢はね、どんな狩りでも許される素晴らしい夢だったんです。
ところがその夢がクライマックスにさしかかる頃、惜しいことに目が覚めてしまったんです。
あたりを見回すと、小人はもういなくなって森の様子も少し変わってた。
ウィンクルは慌てて村に戻ったんです。
妻に会うために。
ところが妻はもうとっくの昔に死んでたんですよ。
村の様子も全然変わってましてね。
つまりウィンクルが一眠りしている間に何十年も歳月が経っていたんです。
おもしろいでしょ。
で・・・ ウィンクルがご馳走になった酒、どんな酒だと思います?
....X,
....Y,
....Z,
そう
これで 終わり って酒だ。
ジョーカー的な [喜怒哀楽]
"EYES WIDE SHUT" トム・クルーズ vs 二コール・キッドマン [映画・音楽]


"Eyes Wide Shut"......幸せな夫婦が覗いた"夢と現実の間(?)"
ハーフォード夫妻は整形外科医のビル(トム・クルーズ)と美人の妻アリス(二コール・キッドマン)、それに可愛い娘の3人で何不自由ない生活をしている。
ところがある日、アリスは自分自身の犯したたった一夜の過ちを良心の呵責に耐えかね、ビルに告白してしまう。表面上は取り繕い寛容な態度を示すビルだけど、内心は動揺し嫉妬に狂っていて・・・そのまま何かが壊れたように秘密の逸楽へと溺れていく。









関係の崩れかかった2人の導いた結論は

We should be grateful that we manage to survive through all of our adventures, whether they were real or only a dream......
Only i'm sure that the reality of one night, let alone that of a whole lifetime can ever be the whole truth?
No dream is ever just a dream......
The important thing is we're awake now and hopefully for longtime to come.
There is something very important that we need to do as soon as possible....is.....
FUCK!!!!!!
<感想>
real とmoral とfuck をテーマにした映画で、スタンリー・キューブリック監督の最後の作品?らしい・・・。
仮面淫乱パーティーの場面は、サドの『悪徳の栄え』を髣髴とさせるような頽廃と官能的なシーンの連続でゾクゾクするけど、終盤安っぽいサスペンスのような展開や、夫婦間の冗長な告解懺悔のシーンはかなり冷めた。
家族という小さなモラルの中に生きていた夫婦が、immoralの狂気の世界を覗き見て尻込みしながら引き返す・・・
強い絆で結ばれた2人の関係を揺るがせたのもfuck、再びそれを結びつけたのもfuckっていう皮肉なオチが面白かった。
終始、精神の、モラルとの葛藤が描かれていて、収まる先はアメリカ特有のfamilism、家族至上主義的な枠の中でガッカリした。ヨーロッパ的な逸脱・頽廃・悪徳、血が流れるような結末に向かえばいいのに・・・って思ったwww
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